レポート 10/7/2020
次世代機版『NBA 2K21』のゲームプレイのコートサイドレポート #1

次世代機版『NBA 2K21』のゲームプレイのコートサイドレポート #1 -本作の基礎  

 

この数週間は現世代機版『NBA 2K21』の皆さんからのご意見を拝見し、皆さんが本作をプレイする動画や配信を楽しく視聴させていただきました。ありがとうございます。コートでの体験や美しい2K ビーチでの体験、ゲームモードへの改善を皆さんに楽しんでいただけていることをとても嬉しく思います。 

今回は次世代機版についてご紹介します。Visual Concepts社の開発チームはこれまでどのゲーム機で類を見ない最上級のスポーツゲーム体験をお届けするために、多くの時間を費やし取り組んできました。PlayStation 5版およびXbox Series X|S版の『NBA 2K21』で利用可能なゲーム内容は皆さんにもきっと気に入ってもらえることと思います。 

次世代機で『NBA 2K21』を開発することは大きな変化となりました。新たなゲーム機の飛びぬけた機能を活用し、これまでは不可能だった深みのあるバスケットボール体験を作ることが可能になりました!次世代機版『NBA 2K21』に追加される新たな仕組みや機能のほとんどは新たなゲーム機で得られる追加の処理能力がなければ実現できないものでした。

開発者としてコード変更のテストをするためゲームを起動するたびに思わずゲームに夢中になり、12分のフルクォーターのゲームを最後までプレイしてしまうということがよくありました。次世代機版『NBA 2K21』のゲームプレイからは、またすぐにプレイしたいと思わせる新鮮な息吹が感じられます。皆さんもプレイしてみればきっと同じように感じるに違いありません。 

次世代機版『NBA 2K21』は過去最大の規模となり、シリーズで最大の進化を遂げることになるのは間違いないでしょう。次世代機版のゲームプレイについての詳細は、今回のコートサイドレポートを入れて3回に分けてお届けます!

  

プロコントロール - シュート

以前から「NBA 2K」シリーズに馴染みのある方にとって、ゲームプレイにおける最大の違いとなるのは「プロコントロール」でしょう。現世代機のプロゲーマーとカジュアルゲーマーの両方がこれを使いこなしているのを見るのはとても嬉しいことです。次世代機版では、プロコントロールを使ってさらに高度なシュートとドリブルのコントロールが可能になり、得点獲得のためのツールの幅が広がります。そこで進化した新たなゲームプレイ要素の一部を以下でご紹介します。

シュートアーク(シュート軌道)操作:シュートの照準は今年追加された大きな変更のひとつです。タイミングと照準の両方をコントロールする新たなスキルをマスターできるようになり、シュートに関するスキルギャップを広げることが可能になりました。照準を行うには、プロコントロールを下に倒してジャンプシュートを開始します。プロコントロールを動かす速度に応じて、シュートメーター上の理想的な照準ポイントの位置が左右にずれるので、その後、照準マーカーをリリースタイミング範囲の中心に来るように調整する必要があります。次世代機版では、スティックを動かす速度によって、ジャンプシュートの軌道もコントロールできるようになります。ゆっくり倒せば高い弧を描くシュートになり、素早く倒せば低い軌道のシュートになります。シュートを打つ際にさらに細かなコントロールが可能になったので、練習用のコートで高い弧を描くレインボー3ポイントシュートに挑戦してみましょう。また、理想的な弧を描いてシュートを放つとわずかながらボーナスが得られるので、シュートの成功率を高めたいなら、スティックを使ったシュートのテンポが重要になります。

バンクシュートの操作:また、素早くフリックする(またはバックボードに方向にやや照準を合わせる)ことで、バンクシュートもコントロールできるようになり、ドウェイン・ウェイドやティム・ダンカンのようなバンクシュートを打つのが以前よりも簡単になりました。これはレイアップでも機能します。些細なことかもしれませんが、、個人的にはレイアップで直接リングを狙うのか、ボードに当てるのかを自分でコントロールできる点が気に入っていますし、これは過去にどのバスケットボールゲームでもできなかったクールな操作方法です!

シュートメーター:シュートメーターはシュート時の重要なツールですが、次世代機版では見た目が新しくなり、シュートの成否に今まで以上に影響を与えます。新たなメーターは視認性が高く、どのようなコートフロアが背景でも目立ち、どのような状況でも大きさが変化しなくなるので、遠距離のカメラを使ったときに小さく表示されてしまうことがなくなります。また、照準マーカーとタイミングマーカーに矢印を追加したことで、スイートスポットが以前よりも見やすくなっています。シュートメーターのシュート成功範囲が青色で表示されるようになり、シュートの精度や難易度、ディフェンスの激しさに応じてダイナミックに変化して、光ったり縮んだりするようになります。次世代機版では、シュート成功範囲から大きく外れると、シュートを外すことになります。シュート成功範囲の中心にある黒いマークは、タイミングと照準の理想的なポイントを意味します。誰もが求める最高なリリースを実現するには正確に狙う必要があり、これには新たな視覚効果も追加されています。コントローラー設定メニューでは、表示される視覚効果をカスタマイズしたり、ランダム表示されるよう選択することも、画面が見やすいようにオフにすることも可能です。今回の変更によってプレイヤーはシュートを打つ際にシュートの良し悪しの違いが分かりやすくなり、私たちにとっても2Kコミュニティ内の幅広いスキルレベルのプレイヤーに合わせてシュートメカニクスを再調整することが可能になります。

リム際でのタッチ:レイアップのタイミングのマスターには誰もが苦戦します。どのレイアップもリリースポイントが異なるので、メーターを正確に狙うには素早く反応することが必要になります。そのため、現世代機版ではプレイヤーにあまりフラストレーションを感じさせないように、レイアップのタイミングはほとんど形式的なものとして、効果を抑えていました。そこで次世代機版ではシュートボタンによるレイアップタイミングはデフォルトで無効化して、プレイヤーは適切な選手を使って適切なタイミングにレイアップを打つことだけに集中できるようにしました。ただし、ステフやカイリーのようにリング際でのフィニッシュが得意なエリートガードや、ヨキッチのようにリム下で華麗なタッチを披露できるビッグマンのためになんと、レイアップタイミングをリニューアルして、照準メーターをプレイヤーが完全にコントロールできるようにしました。レイアップのタイミングと照準を有効化してスティック操作をマスターすれば、レイアップタイミングを無効化している場合と比較して、ディフェンスの選手と接触したり、競り合っている状態でのボールタッチのコントロールで大きなアドバンテージとなります。ただし、これにはリスクも伴い、シュート成功範囲を外すと、簡単なレイアップすらミスしてしまう可能性があります。これは誰もが納得できる解決策ですし、これによってスラッシャーとビッグマン向けにスキルギャップを広げられることを嬉しく思います。

レイアップ自体にも大きく変更されました。エンジニア達が時間をかけてレイアップ選択の精度を改善し、リングの下に立っているときにディフェンスの脅威を検出して、最もオープンなスポットを賢く選択してレイアップを行えるようになりました。完全に自分で操作する場合にも、プロコントロールを適切な方向に倒すことで自分の望み通りの位置でフィニッシュを決めやすくなっています。これはビッグマンにとってゴール下でよりシュート成功率を上げるのに役立つツールです。

また、フィニッシュ時や接触時に“固定された”アニメーションが表示されて、選手がリングの不自然な方向に引き寄せられることが減りました。CPUもフィニッシュ時に適切なスポットをより正確に認識するようになっているので、相手を抑えるにはインサイドのディフェンスに磨きをかける必要があるでしょう。さらに、スタンディングレイアップや高度なホップ/ユーロ/スピンギャザー、ブザービーターのクイックフローターなど、新たなアニメーションも大量に追加されています。 

シュートクリエイター:ドリブルからのジャンプシュートのすべてが完全にリニューアルされて、レブロン・ジェームズやルカ・ドンチッチなどの主要な選手には新たなシグネチャーパッケージを追加しました。これらの新たなジャンプシュートパッケージは美しく、かつ成功率が高く、シュートクリエイターの強力な武器となります。プルアップがコントロール重視の2種類に分けられました。コントロール重視のプルアップは安定した姿勢でバランスの取れたシュートであり、勢い重視のプルアップ(ダッシュボタンを長押しで発動)はディフェンダーから距離を取ろうとする難易度の高いシュートです。現実のバスケットボールと同じように、安定した姿勢でコントロールされたシュートを打つことが重要ですが、MJやコービーのようにスキルの高い選手なら、ディフェンダー越しにフェードアウェイシュートを打つことができます。

3ポイントラインの認識精度向上:次世代機のパワーによって、さらに細かなニュアンスを表現できるようになった部分があります。演算能力の増加によって開発チームのエンジニアはインバースキネマティクス(IK)とフットプラントの技術(詳細は以下)をアップグレードすることが可能になり、ジャンプシュート時のギャザーがより現実的に感じられるようになり、3ポイントラインをより正確に認識できるようになりました。以前なら、シュートの際に不自然なアニメーションで3ポイントラインまで滑って戻るか、ラインを踏んで2点のロングシュートになっていました。しかし、ライン際で足を置く位置をリアルタイムで調整できるようになったことで、このような不自然な現象は発生しなくなります。とても自然に見えるようになり、クラッチな時間帯でもラインを踏まずに確実に3ポイントシュートを打てるようになるので、シューターは朗報です。

プロコントロール - ドリブル

ボールハンドリングに関しては、現世代機版で新たなムーブが追加されて、既存のドリブルムーブのコンボが改善されたことがドリブル好きに大いに評価されています。私はシステムのアーキテクチャを担当しましたが、皆さんがスティックを使いこなして披露するムーブには感心させられています!皆さんがマスターしたムーブは次世代機版でも利用可能になるだけでなく、さらに深みが増しますのでご期待ください。ラボでスキルに磨きをかけるなら、以下のエキサイティングな新要素を試してみましょう。

サイズアップのスピードの操作:次世代機のパワーによって、これまでは不可能だった興味深い機能がボールハンドリングに追加されました。プロコントロールを倒す速さに応じて、サイズアップムーブのスピードをコントロールできるようになり、ボールハンドリングに優れた選手は技をたくさん持っています。彼らはスピードを変化させてディフェンダーを惑わせ、マークするのを困難にしますが、プレイヤーの皆さんにも可能になります。スティックをゆっくり前後に動かしてゆっくりとしたリズムでサイズアップしてから、ペースを変化させて素早いクロスオーバーのコンボにつなぐとかっこよく決まります。シグネチャーサイズアップ(右スティックを上に倒したまま)や新たなシグネチャーエスケープムーブと組み合わせれば、次世代機版『NBA 2K21』ではドリブラーが驚くほど多くのコンボが使用可能になります。また、今年は新たなアンクルブレイカーのアニメーションも追加されていますのでご期待ください。これらによってとても楽しいビデオが生まれることは間違いないので、きっと2KTVのTop Playに登場するでしょう! 

シグネチャームーブ:次世代機版には多くの新たなシグネチャードリブルムーブが登場します。レブロンには現実では不思議と上手く決まるサスペンデッドドリブルが追加され、ジェームズ・ハーデンには素早いビトウィーン・ザ・レッグのシーケンスが追加されます。ステップバックシグネチャームーブでは、シグネチャークイックストップ(L2/LTを短く押す)を含み、新たなラテラルステップバックがいくつか装備可能になっています。これらは NBA でも頻繁に見られることから、筆者が今年一番個人的に気に入っているムーブです。

パーク ハンドル:パークのドリブルムーブが L3をクリックすることで実行できるようになり、殿堂入りのタイトハンドリングバッジに結びつけられるようになりました。ディフェンダーをかわそうとして足をもつらせてフロアに転んでしまう方は、タイトハンドリングを強化するといいでしょう。

トリプルスレット:バスケットボールを習う際に最初に教わることのひとつがトリプルスレットです。これはあらゆる選手が必要になる基礎的なスキルですが、カーメロ・アンソニーのような選手にとっては1on1で得点を取る際の十八番でもあります。次世代機版『NBA 2K21』ではトリプルスレットに大きなアップグレードが行われます。最初のステップの踏み方を含む新たなムーブが多数利用可能になります。ヘジテーション、エスケープ、ステップバック、ハードゴー、クロスなど、NBA で見たことがあるムーブなら、ほとんどがゲーム内でも利用可能でしょう。サイズアップと同じように、プロコントロールのスピードコントロールはトリプルスレットでも機能します。スティックを倒す速度に応じて、ロッカーステップやジャブフェイクの方向とスピードの両方をコントロールできるようになります。

 

パス

次世代機版ではパスにも大幅な改善が行われています。まず最初に、物理演算を担当するエンジニアがボールの物理演算のコードを書き直したことで、バウンスパスが大幅に改善しました。バウンスする地点、特にロングパスにおいて、より現実に近いものとなり、ボールの回転と床の摩擦力がよりリアルに反映されるようになります。さらに、物理演算が改善されたことで、数年前にオールスターの試合でカリーがヤニスに行った、バウンスさせるアリウープパスも可能になっています。ボールの物理演算がリニューアルされたことで、ボードに当てたアリウープパスが大幅に改善され、さらに「NBA 2K」シリーズで初めてバウンスタッチパスが追加されました。こちらの変更も、パークやブラックトップのファンにとっては特に、見逃せない注目点です!

NBA 2K21』ではプレイメーカーのために少しだけ異なるリードパスの仕組みが導入されます。△/Yボタンをタップするだけで、コート上での位置や現在の動きに応じて、チームメイトをリングに向かってリードしたり、3ポイントラインの外に向かってリードすることが可能になります。チームメイトがリングに向かって動くのを見たら、ボタンを押すだけで素早くパスを出してクイックダンクを実行できます。リードパスボタンを長押しすると通常のパスボタンのように機能し、離れたところにいるレシーバーにスキップパスを出してリングに向かってリードできます。ファストブレイクのフィニッシュに長いアウトレットパスを出すのにうってつけです。

パスの精度や、一般的な動きからのパスやキャッチへの移行も以前よりもスムーズになっています。同様にキャッチの安定性も全体的に改善されており、特にサイドライン際やコーナーでのトリッキーな状況でのキャッチが改善されています。また、新たなキャッチローンチシステムを導入したことで、キャッチからドライブへ移行する際の反応時間が改善して見た目がスムーズになっています。次世代機版ではパスとキャッチの感覚が素晴らしく、フロアのスペースを大きく取ることができて、効果的にボールを回せるチームは間違いなく有利になります。

次のコートサイドレポートでは次世代機版『NBA 2K21』のゲームプレイに活用されている最新の技術についてお話ししますのでお楽しみに。 

            マイク・ワン @Beluba (NBA 2K ゲームプレイディレクター)

 

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