NBA 2K23

『NBA 2K23』:ゲームプレイの強化

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『NBA 2K23』では、あらゆるスキルを補完する新しい改良をいくつも盛り込んでいます。ダンクを決め、巧みなスキルを魅せ、より本格的なアニメーションを体験できます。

NBA 2K23』が発売間近。あらゆる面で競争が白熱するゲームプレイの強化を盛り込みました。今作を一言で表すなら、「本格的な体験」です。現世代機版と次世代機版でコート上のプレイ感を可能な限り均等にするために努めました。NBA 2Kシリーズ最新作で新しくなった内容はこちらです。

オフェンス

昨年はディフェンスを押し出していましたが、『NBA 2K23』ではオフェンスの新機能とアップグレードを詰め込みました。まずはここからお話ししましょう、前作『NBA 2K22』は、ペリメータープレイヤーにとって目玉となる年でした。小柄のガードは大柄のガードよりも多くのアドバンテージがあり、オンラインマッチではアウトサイドシュートが有能でした。より本格的なバスケ体験を作り出すべく、バーチャルゲームと本物のNBAを比較した結果明らかとなったのは、リム際で得点を決めたいスラッシャーにもっと改良が必要だということでした。このことから攻めのツールを拡張することになったのです。

Pro Stickのアップグレード

一番分かりやすいアップグレードは、Pro Stickに新しいジェスチャーコンボを追加したことです。この新しいメカニックを社内ではダブルスロー(Pro Stickをいずれかの方向にフリックし、中央に戻してから、素早く同じ方向に戻す)、それからスイッチバック(Pro Stickをいずれかの方向にフリックし、中央に戻してから、素早く反対方向に動かす)と呼んでいます。これらの新しいジェスチャーは、シュートとボールハンドリングの両面で新しい武器となるでしょう。

ダンク

ダンクについては、前作『NBA 2K22』のメータースキルダンク(時間制限の付いたシュートメーターで混戦中に難しいダンクを強行する機能)を再び採用していますが、新しいコマンドでダンクのコントロールが拡張されます。うっかりスキルダンク誤射することなく、思い通りのダンクができるようになりました。スプリントトリガーをホールドしてバスケットに進む際、ダンクの新しいPro Stickコントロールは次のようになります。

  • 上=ツーハンド
  • 右=利き手
  • 左=非利き手
  • 下=リムハング
  • 上上=派手なツーハンド
  • 下上=派手なワンハンド
  • 上下=メーターによる通常のスキルダンク
  • 下下=メーターによるリムハングスキルダンク

この新しいコントロールでは、リムハングができるようになりました。次世代機版では、物理演算をもとにシミュレートされたリムハングにより、新次元のコントロールができます。数年前から開発を進めてきた、とても満足感があり、奥の深い技術です。ダンク後にぶら下がるタイミングやぶら下がり方をコントロールできます。

操作は簡単です。ゴールに向かって進むとき、上記の新しいリムハングダンクジェスチャーのいずれかを使いつつ、リムに手をかけたときにスプリントトリガーをホールドしたままにします。トリガーをホールドしている間、ずっとぶら下がったままにできます。左スティックで体のスイングの勢いを調整、右スティックでリムに向かって体を引き寄せられます。いずれも既製のアニメーションではなく、物理的なシミュレーションによって描写されます。見た目も手応えもばっちりです。ザ·シティ(次世代機版のみ)で使うと楽しい機能ですが、NBAのゲームであまり長くぶら下がっているとテクニカルファウルになるのでご注意を。

巧みに切り込む

さらにスキルを魅せて決めたいスラッシャーは、ダブルスローのジェスチャーでホップステップレイアップ、スイッチバックのジェスチャーでユーロステップとクレイドルレイアップを滑らかな動作で行えます。左か右にホールドすると、新たに素早いスクープレイアップができます。ディフェンダーが反応してシュートをブロックする前に素早くボールを飛ばしたい小柄なガード選手に最適です。

体格の良いプレイヤーには、新しいコンタクトレイアップも豊富に用意しています。ヤニス·アデトクンボのような選手が突進したときの状況をリアルに表現します。

さらに、デビン·ブッカー、ジョエル·エンビード、アレン·アイバーソン、マジック·ジョンソン、ニコラ·ヨキッチ、ザック·ラビーン、ジャ·モラント、スー·バード、ディアナ·トーラジなどに、次世代機版と現世代機版の両方で新しいレイアップパッケージを追加しました。

ポストプレイヤーなら、ダブルスローでポストドロップステップとホップシュートができます。スイッチバックでは、シミーシュートとフックシュートができます。今年も新しいシグネチャーポストシュートやフックシュートをたくさん用意しました。

COMBINE MESMERIZING SKILL MOVES

「NBA 2K」のドリブルは、それ自体がひとつのゲームのようになりました。『NBA 2K23』では、新しいジェスチャーコンボでレパートリーがさらに増え、ボールハンドラーが「コンボアップ」を楽しめます。スイッチバックは、15種類から28種類に増えたムービングクロスオーバーの一部として割り当てられる、専用のシグネチャーダブルクロスとヘジ(ヘジテーション)のクロスコンボムーブを発動させます。スティック操作のスピードとアニメーションのタイミングを掴むことがさらに重要になりました。

Pro Stickをリズミカルに前後に動かすと、通常のシグネチャーサイズアップに繋げることができます。高速ダブルスローで前述の新しいコンボができます。また、Pro Stickを前後に繰り返し動かすと、シグネチャーコンボという特別なアニメーションが表示されます。

もう1つ大きなドリブルの変更点は、「アタッキングサイズアップ」の導入です。「NBA 2K」のドリブルで改善したかったことの1つは、サイズアップが格好いいだけであまり役に立たなかった点でした。新登場のアタッキングサイズアップは、左右の動きを拡充させ、ディフェンスにドロップ&シフトさせる性能が大きく上がります。これで一方向にフェイントを掛けてから、別方向に攻めることができます。リアルの一流ボールハンドラーなら誰もが使いこなすテクニックです。

派手なドリブルで相手を出し抜くのも楽しいですが、ショットクロックいっぱいにドリブルばかりしてチームメイトを退屈させるのはお勧めできません。ムーブを多用しすぎると、エネルギーの消耗が加速するため、無駄なく効率的に動くことが大切です。学ぶべきサイズアップはたくさんありますが、どれもシンプルで自然に実践できます。2KUフリースタイル練習でスティック操作のタイミングを試行錯誤してみましょう。すぐにコツを掴むことができるでしょう。

アドレナリンブースト

オーバードリブルを防ぐもう1つの新機能として、アドレナリンブーストがあります。各プレイヤーのポゼッションごとにブーストを3回使え、スタミナバーの下に3つの小さなバーとして表示されています。

ブーストは、強行突破しようと爆発的なスプリントを使うたびに消費します。3つのブーストがなくなると、ボールを保持している間、スピードと加速が大幅に低下します。ドリブルコンボと同様に、無闇にディフェンスをかいくぐろうと動き回るよりも、賢くプレイし、効率的に動くことが大切です。

より本格的なシュート

『NBA 2K23』では、シュートも大きくアップグレードしました。前作『NBA 2K22』では、アウトサイドからの成功がカバレッジに大きく影響しました。広い視点で見れば、低レーティングと不正確なタイミングのバランスをとることには成功しました。今年は、優れたNBAシューターの本質を捉えた、より本格的なシュートモデルを追求しました。

最初に加えた大きな変更点は、シュート属性の追加です。2Kバスケットボールでシグネチャージャンプシュートが登場して以来、アニメーションの美しさに変化があるものの、機能は同じままでした。今年は、それぞれのシグネチャージャンプシュートごとにシュートスタッツを設定し、その効果性を判断できます。

  • シュートスピード:シュートが理想的なリリースポイントに到達する速度
  • リリース高さ:シュートがリリースされる高さ
  • 防御への耐性:ディフェンスに対抗するシュートの効果
  • タイミングの影響:シュートウィンドウを調整して、良いタイミングで打つこと、悪いタイミングではペナルティが

また、2K過去作から倍以上もあるシュートアニメーションを選択できるようになり、リアルなジャンパーをより忠実に再現しました。マイプレイヤーでは、シュートアニメーションはシュートレーティングに左右されるため、試行錯誤して自分のスキルセットとプレイスタイルに合ったものを見つけましょう。またシュートが進化したことで、コミュニティからさらに多様なシグネチャーシュートを見られることを楽しみにしています。

シュートメーターとフィードバック

5種類の新しいシュートメーターから選択できますが、今後行われるのシーズンでさらに15種類をアンロックできます。大きいものから小さいもの、頭上にあるものや横にあるもの、シューターの下にあるものなど。各メーターは、『2K17』から『2K20』で採用された、理想的なリリースポイントでに満タンに、その後は空に戻ります。新しいシュートメーターのオプションは、コミュニティからよく求められていたので、誰でも気に入るものが見つかるはずです。

今年はシュートフィードバックの仕組みも変化しています。シュートアーチは、早い(アーチが高い)、遅い(アーチが平坦)、ぴったり(アーチが理想的)のいずれかを示すので、そこに注目すれば、リリースのタイミングが外れてしまったことを簡単に把握できます。また、シュートフィードバックを有効にすると、ボールがバスケットに当たるまで、タイミングやカバレッジのオーバーレイと緑のリリースアニメーションの表示を遅らせています。小さな変更ですが、この緑のメーターが及ぼす影響を確認することができます。また、諦めて早くトランジションに戻るのではなく、ポゼッションの限りプレイし続けることを推奨します。

オフェンスを助長

プレイメーカーが使える新しいツールがいくつかあります。「走り込ませてパス」が次世代機版で復活します。現世代機版と同じように機能し、Y/△ボタンを長押しするだけで、レシーバーをバスケットにカットさせ、ボタンを放してパスを放つことができます。

もう1つ、スポットアップというパスメカニックが新登場します。B/○ボタンを長押しすると、左スティックで指しているレシーバーがクイックVまたはフレアカットを実行して、ペリメーターを開きます。チームメイトの道を開くプレイが困難な時は、手早く開くのに有効です。マイプレイヤーでは、ステフィン·カリー、マジック·ジョンソン、ジェイソン·ウィリアムズ、レブロン·ジェームズなど、史上最高の司令塔を再現するシグネチャーパススタイルを使いこなすこともできます。

レーンをドライブしたり、ディフェンダーをポストに戻したり、アーチの後ろからスポットアップしたりすることを好む場合でも、『NBA 2K23』なら攻撃的なゲームプランに対応するツールが揃っています。

ディフェンス

今作もディフェンスを重要視しています。オフェンスのアップグレードも、止めるカウンターがなければ楽しいゲームにはなりません。そこで、ディフェンス側の強化にも触れておきましょう。

『NBA 2K23』では、シュートディフェンスを一新しました。昨年までは、2つの点を考慮する単純なシュートディフェンスを使用していました。それはシュート開始時のディフェンダーの位置と、リリース時のボールとの距離です。有効でしたが、欠点もありました。シュートリリースの時点でディフェンダーの手や腕がわずかに悪い位置に移動した場合、上手くディフェンスできたように見えても、カバレッジスコアが低くなる可能性がありました。

今年は、ディフェンスプレイヤーの動かせる手をシュートモーション全体で評価するシステムを採用しました。この大きなサンプルセットは、いっそう正確な結果を実現し、画面上で見られる状況に基づいて、カバレッジをプレイヤーが期待する動きと合致させます。

オンボールディフェンス

フロアゲームでは、オンボールディフェンスの動きとボディアップを大幅に刷新し、1対1の駆け引きをより正確に表現する新しいコンテンツを追加しました。また、ボールハンドラーのガード中に新しいインジケーターが表示されます。新しいディフェンスシェーディングシステムです。インジケーターの3本のバーは、真上、左、右の3つのゾーンを表します。ディフェンダーのいるゾーンは赤で表示されます。ボールハンドラーが赤いレーンを攻めようとすると、カットオフされたり、ドリブル中に球を失ったり、ファンブルしたりします。

優れたディフェンダーとは、ボールハンドラーが攻める場所を予測できるもので、今作では予測できた場合によりはっきりと影響が出るようになりました。シェーディングシステムは、ペリメーターとポストをガードしているオンボールディフェンダーに有効で、オフェンスとディフェンス双方から、なぜプレイで衝突が起こるのかを理解できるようになっています。

シュートブロック

今年はさらにシュートブロックが洗練されます。前作『NBA 2K22』では、ブロックターゲットを改良し、ペイントエリアのシュートを阻止できるようにするために尽力しました。『NBA 2K23』では、ブロックをさらに調整し、もっと予測しやすくしました。適切なプレイヤーが上手くタイミングを合わせれば、適切にブロックできます。昨年のように、小柄なガードがレブロン·ジェームズレベルのチェイスダウンブロックを決めることはなくなりました。また、優れたダンカーのボールセキュリティが改良されていることにも気づくと思います。

以前は、ディフェンダーが少しでも近くにいれば、トマホークダンクやバックスクラッチャーダンクを試みるのは危険でした。今作は優れたダンカーがダンクのレパートリーをもっと使いこなせるように変更を行いました。ボールが叩き落されることを恐れずに、適切な状況でテイクオーバーブーストを使い、記憶に残るダンクができて爽快感があります。シュートブロックシステムで「フライバイ」ブロックもできるようになりました。フライバイは、ペリメーターシューターへの守備が遅くなった際、しっかりとハンズアップしてダンクを阻止し、ディフェンシブファイルの確立を下げます。

スティール&ボールストリップ

今作はボールストリップを新しく改良し、新しいコンテンツと優れたカバレッジが満載です。小柄のディフェンダーなら、クイックハンドで優れたシュートブロッカーと同じくらいペイントエリア内のスラッシャーや大柄選手の阻止に効果的です。また、ディフェンダーのスティールが尊重されるよう、ストリップコンタクトレイアップの失敗を追加しました。

ブロックやスティールでボールを弾かれた場合、スクランブルプレイ中のサイドラインへの意識が大幅に向上していることが分かります。アウトオブバウンズラインの近くでのピックアップは、ボールを戻すダイビングセーブと同様に、信頼性が大きく上がりました。デニス·ロッドマンやアレックス·カルーソも驚く素晴らしい50/50セーブが見られることでしょう。

バッジ、ビルド、テイクオーバー

2Kの新作を手にしたときに誰もが最初にやるのは、新しいマイプレイヤーを作ってみることでしょう。今年のプレイヤービルダーの主な目標は、洗練し、磨きをかけ、バランスを整えることでした。今作でも自由に、あらゆるタイプのプレイヤーを作れますが、新しいビルダーではサイズやポジションに関係なく、全てのビルドで楽しくバランスが取れた選手を作成できます。

調整中のプレイヤービルドを試すために使用できた昨年の5v5の環境に、今作は3v3の環境も加えました。次世代機版の場合、ザ·シティのコートでバスケをするのが好きで、ストリートでもプレイしたい方にうってつけです。

ビルドシステムにもう1つ大きな追加があります。アニメーションの購入が1つのセーブファイルではなく、アカウントに紐付けられるようになったことです。例えば、プレイショットビルド用にアニメーションを購入すれば、プレイヤーがアニメーションの要件を満たしているなら、スラッシャービルドにも装備できるようになります。現世代機版は、従来の円グラフのビルドシステムが次世代機版の堅牢なプレイヤービルダーに置き換えられたため、これに制限されなくなりました。

次世代機版のバッジシステム

プレイヤービルディングで最も大きな変更点は、次世代機版の新しいバッジシステムです。過去のテレメトリーを振り返ると、一部のバッジが偏って重要視され、その結果、特定のバッジを重ねる戦略が少々強力になりすぎていました。今年は、ランク付きバッジシステムを採用します。スキルごとに16個のバッジがあり、ランク1に8個、ランク2に4個、ランク3に4個となります。ランク1のバッジは最も性能が低くく、必要なバッジポイントも最小です。ランクが上がり、インパクトの強いバッジほどコストが上がります。基本的に、下位ランクのバッジを一定数装備することで、上位のバッジを装備できるようになります。

この変更を行った理由は、バッジのレシピを作る際に悩ましい選択を行うよう促し、ロードアウトをもっと有益な機能にし、バッジ全体のバランスを改善したかったためです。ランクに加えて、「コア」バッジも採用します。バッジポイントにカウントされないバッジを装着できる4つのバッジスロット(各スキルに1つ)です。それぞれのバッジにはチャレンジ条件があり、これを満たすと、バッジをコアバッジスロットに配置できるようになります。また、バッジ自体にも以下のような変更を行いました。

フィニッシュ

  • スリザリー:衝突やスティールを回避して、混戦時にギャザーステップしやすくします
  • マッシャー:ディフェンダーを超えてインサイドレイアップでフィニッシュする能力が上がります
  • 空中の魔術師:アリウープとプットバックの成功率上昇
  • ブリー:ヤニスやレブロンのように、混戦を強行突破してフィニッシュできます
  • 削除:フックスペシャリスト

シュート

  • エージェント3:ドリブルから難しい3ポイントシュートを放つ能力
  • ミッドマジシャン:MJのように、ミドルレンジジャンパーやポスト外からの成功率が高い
  • アンプド:疲労時およびシュート前に激しく動いた際のシュート属性のペナルティを減らします
  • クレイモア:スポットアップシューターがシュート前の動作が少ないほど、キャッチ&シュートジャンパーが成功する確率が上がります
  • カムバックキッド:試合で負けているとペリメータージャンパーの能力が上がります
  • ハンドダウン、マンダウン:相手が手を顔にかざしてディフェンドできなかった場合、、アウトサイドシューターの成功率が上がります
  • スペースクリエイター:以前は「プレイメイク」バッジでしたが、ステップバックジャンパーとホップシュートの能力を上げ、同時にディフェンダーを躓きやすくします
  • 無限レンジ:かつての人気バッジが復活。遠い3ポイント範囲からのシュートの精度を上げます
  • 削除:シェフ、ホットゾーンハンター、ラッキーナンバー7、ミスマッチエキスパート(プレイメイキングに移動)、セットシューター、スナイパー、リミットレススポットアップ

プレイメイキング

  • キラーコンボ:サイズアップドリブルムーブの精度を上げます(基本的には、昨年の「クイックチェーン」と「タイトハンドリング」バッジの組み合わせ)
  • クランプブレイカー:ボールハンドラーが1対1のボディバンプに強くなります(「クランプ」への対抗策)
  • ヴァイスグリップ:リバウンド、キャッチ、ピックアップ直後のボールセキュリティを上げる、大柄プレイヤーに最適なバッジです
  • ミスマッチエキスパート:以前はシュートバッジでしたが、ミスマッチの1対1のときに、小柄のガードが大柄のディフェンダーに対抗できるようになります
  • 削除: ブレットパサー、ダウンヒル、グルーハンズ、ストップ&ゴー

ディフェンス/リバウンド

  • アンカー:最終防衛線となる大柄プレイヤーにとって重要なバッジであり、ペイントエリア内でシュートをブロック·コンテストする能力が上がります
  • ボックスアウトビースト:リバウンダーがオフェンスとディフェンス両方のリバウンドでボックスアウト戦を制しやすくします
  • ワークホース:50/50ボールを掴み、疲れることなくハードなディフェンスを行う能力を上げるパトリック·ベバリーの様なバッジ
  • グローブ:伝説のディフェンダー、ゲイリー·ペイトンから名付けられ、プレイヤーがシュートのために集まったところで、ボールハンドラーからボールを弾けます
  • チャレンジャー:ペリメーターシュートコンテンストの能力を上げます
  • 削除: ディフェンスリーダー

チームテイクオーバーの再設計

テイクオーバーは、MyPLAYERに装備できる特殊能力で、テイクオーバーメーターを溜めた後に発動できます。現実世界で絶好調になるようなものです。プライマリテイクオーバーとセカンダリテイクオーバーに変更はありませんが、チームテイクオーバーを再設計しました。

ここ最近のいくつかのバージョンでは、チーム全体にチームテイクオーバーを発動し、プライマリ、セカンダリ、チームテイクオーバーのメーターを順番に満たした後に全員を好調にできました。『NBA 2K23』の場合、チームテイクオーバーは、チーム全体が1つのメーターを共有する協力システムとなります。チームの各プレイヤーが一定量づつ溜める必要があり、良きチームメイトとしてそれぞれがコート上で活躍しなければなりません。各プレイヤーがメーターを埋めると、チームテイクオーバーがチーム全体に対して自動的に発動します。新設計はより合理的で、チームとして調子を上げて、一丸となってテイクオーバーする意味を上手く表現しています。

AIゲームプレイ

『NBA 2K23』は、次世代機向けにAIを満載しています。AIエンジニアとDa Czarが開発したものの一部をご紹介します。

オフェンスの改良

今作で最初に取り組みたかったのは、攻撃におけるオフェンスAIのドリブルムーブの使い方です。目標は、ムーブのセットアップ時にAIをよりアグレッシブにして、状況に応じてムーブを賢く使うことでした。上記の新しいディフェンスシェーディングシステムを使い、ディフェンダーのポジショニングを理解するAIの能力を強化しました。AIのボールハンドラーは、状況をより正確に評価し、攻撃に最適な動きを判断します。今作では、ディフェンダーをセットアップし、ディフェンダーのカウンターを読み、ムーブセットと傾向に基づいて適切なコンボで隙を攻める方法を理解できるようになりました。

AIの攻撃をより効果的にするため、AIのドライブのタイミングを見直す必要がありました。そこで、最も早く空いた隙(「最初のムーブアタックプライオリティ」)を優先するようにAIを設計しました。AIは、1回のムーブの後かムーブの前に機会があれば、素早く攻撃します。ただし、ユーザーが良い守備位置に留まっている場合、AIはそのままシングルとダブルのムーブで組み立て、隙を作ろうとします。

AIのボールハンドラーがさらに賢く攻撃できるようにするほか、リアルな選手を本格的に再現したいと考えました。そこで新しいシグネチャーAI攻撃システムを開発しました。スター全員に最大4つのシグネチャーの組み合わせを含むダイナミックなシグネチャー攻撃パッケージを割り当てることができます。各コンビネーションには、最大4つのシングルムーブセットまたは2つのコンボムーブセットを含めることができます。AIのムーブの進歩を可能にするバリエーションを作成することもできます。

例えば、ケビン·デュラントのレッグスルークロスとステップバックを組み合わせることができます。初期のムーブ優先度では、これらのムーブはスクリプトされません。単一のムーブとしてレッグスルーの後に発動して攻撃するか、レッグスルークロスした後に発動します。ユーザーが依然として良い守備位置にいる場合、他のコンボで攻撃するか、プルアップしてシュートするかを判断します。これは、シーズンを通してダイナミックにアップデートする強力なシステムであり、AIは1対1のゲームで予測不可能になります。

次の大きな改良は、AIによるピックアンドロールです。『NBA 2K23』では、ロールマンはボールハンドラーとの間隔を維持でき、ボールとディフェンスを基準に、リムまでのロールコースを変えることができます。これを補完するため、AIのパサーは、開いたパッシングレーンと閉じたパッシングレーン、アリウープのチャンス、ディフェンスを超えるロブパスのチャンスをより理解できるようになりました。今年のゲームではオフボールスクリーンのスコアラーをチェックしましょう。AIは、ディフェンスカバレッジに応じて可能なシュートを鋭く認識するため、AIスコアラーは、戦況を読んでピックアンドロールで得点を決めます。

コーチング面では、ダイナミックなゲームプランにより、AIはゲームごとにオフェンスの戦略を柔軟に組み立てます。AIコーチは、ポゼッションあたりのポイントをプレイタイプ、フリーランスのピックアンドロール、フリーランスのポスト、フリーランスのアイソレーションアクションと照らして効率を追跡します。また、アイソレーションとポストに対するミスマッチの試み、ミドルレンジシュートと3ポイントシュートのポゼッションも追跡します。

AIコーチは、チームのトップスコアラーとオフェンスポゼッションの優先プレイヤーから事前に決定するのではなく、ゲーム前のマッチアップ評価を行い、マッチアップが優れているプレイヤーを重視します。また、フロアにおける各スコアラーの効率に基づいて、ゲーム中にも評価を動的に変化させます。レブロン·ジェームズのマッチアップが良く、得点も順調だとすると、ゲームプランはさらに深掘りされ、最も成功率の高いプレイの評価を上げます。逆に、中心的なスコアラーが苦戦している場合は、AIも調整します。つまり、レブロンの調子が優れないなら、第2、第3のスコアラーに多く出番が回ります。

ディフェンスの改良

昨年は、主なディフェンスシステムをほぼ丸ごと構築し、書き直しました。今年は、過去最高を実現するために、更なる改良に取り組み、ディフェンスの全てを改良しました。ボールハンドラーがピックアップされたタイミングを特定できるトランジションディフェンスを導入し、アンカーがペイントエリアを離れてマークしたプレイヤーに到達できるようにしたり、「スリーを打たせるな」の設定を意図したとおりに機能させたりしました。ローテーションはよりシャープで多様になりました。ピックアンドロールのディフェンスはよりタイトかつスマートになりました。そして今年は、プレイヤーはドライブ、ピックアンドロールの設定をオフにできます。また、カッターのヘルプを個別に改良して、「ディフェンスフォーカス」の設定をより細かく制御できるようにしました。

『NBA 2K23』では、パフォーマンスベースのディフェンス調整も盛り込みました。これまでは、トップスコアラーのオフェンスでのポイントとアシストの数を把握し、その情報をもとに調整していました。それでも、特定のプレイヤーがどのようにその得点とアシストを重ねたのかが明らかではないため、AIの調整は汎用的でなければなりませんでした。今年は、サクセス&アクションエンジンを再構築し、スコアラーがどのように得点しているかを正確に追跡できるようになりました。このエンジンは、ポストスコアリングや画面外のアクション、アイソレーション、プレイヤーの得点状況を解読します。数回のドリブルムーブの後に3ポイントシュートを放つのが好きなプレイヤーに対して、スポットアップシュートを検出できます。これらの各シナリオでは、スコアラーのシュート効率に応じて、AIが自動的にディフェンスを調整します。ユーザーは、適応エンジンをオンにすると、これらの調整を自動的に行わせることができます。必要に応じて、ディフェンス設定から自分で調整することもできます。

ディフェンスAIは、特定の隙に入り込まれることがあると分かるまでは、積極的に支援しません。そのため、ゲーム開始時には、オープンレーンに入り込まれるかどうかチームメイトが様子を窺っている間、得られる支援が昨年より大幅に少なくなったと感じるかもしれません。もちろん、好みのディフェンスをしたいなら、自動調整をオフにして、最初からチームメイトに助けてもらうこともできます。

まとめ

今年は、オフェンスでもディフェンスでもゲームプレイが改良され、もっと勝利を重ね、もっとシームレスにアクションを展開できるようになったと実感していただけるでしょう。コミュニティの皆さまには、是非とも今年のゲームプレイを体験し、新しい機能を試し、たくさんの隠し要素を発見していただきたいと考えています。『NBA 2K23』は9月9日(金)発売ですが、今すぐ事前予約できます。